伝える力 情報整理編

情報を他者に伝えるときには、技術が必要となる。

関係する因子としては、話し手の言葉の選択、論理構成、さらに聞き手の取得情報によって左右される。

聞き手がどのような情報を有していて、何を持っていないのか、聴講者の具体的なイメージを持って伝達情報の精査をしなくてはならない。

 

 

伝達者の言語選択

言葉には大きく分けて3つの要素がある。

 

1,言語

2,準言語

3,非言語

 

である。

 

1 は発せられる言葉のことである。ここで、重要なのは、言葉の定義である。自分ではこれが適切な概念だと考え使用したとしても、利き手が同じ概念であるかはわからない。

この概念のすりあわせをするか、さらに一般的な情報に変化させるかは発表する時間による。

 

 たとえば「軽度の感覚障害」という言葉を選択した場合、この「軽度」とどうとらえるか、は、聴講者の知識スキルによって変化するのである。もし一般化するのであれば「感覚検査の結果、健側を10とていぎすると、障害側が6と表出された。よって、障害程度を軽度として定義した」とていぎすれば判断基準がわかりやすい。ただし一つ一つに対してこの作業を繰り返せば、時間が膨大に必要である。ならば解釈を入れずに、事実のみを伝えれば短縮が可能となる。「感覚検査は障害側が6段階と表出があった」のみにしてしまえば、それをどうとらえるかは聞き手に任せてしまうのも手法の一つである。ただし前述したように、概念が異なるために、総説や考察によって急に話し手の解釈を入れ出すと混乱することにもなる。話の展開で重要なところは定義をし、本筋とは少しずれるところは事実のみにとどめると、情報の整理ができる。